何故?ハローワークの求人情報は嘘やデタラメだらけなのか?
ハローワークの求人情報の問題は嘘やデタラメの求人票が多い事です。
実際にハローワーク経由で就職や転職を果たしたが、求人票と全く異なる条件だったという事例は非常に多いです。
2014年には「求人票の「ウソ」に苦情多発 !」というニュースも掲載されるぐらいですから求人情報に騙されて入社してしまう人も多いと思います。
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他にも求人票を信じて入社して裏切られたという実態もあります。
では、何故ハローワークの求人にはこれほどまでに嘘やデタラメが多いのでしょうか?理由を解説していきたいと思います。
目次
何故?ハローワークの求人には嘘が書かれるのか?
- 正直に記載すると応募者が来なくなる
- 記載内容が実態と違っても法的な罰則がない
- 求人票に性別や年齢による制限事項が書けない
- 労働基準法に違反する表記が出来ない
正直に記載すると応募者が来なくなるから
まず、ハローワークの求人情報が嘘やデタラメな情報の多い理由は労働条件を正直に記載すると応募者が来なくなってしまうからです。
例えば月の残業時間が100時間を越えて、しかも全てサービス残業である事を記載してしまうと当然誰も応募したいと思わなくなってしまいます。
そのため、求人を出す企業は事実とは異なる条件で求人情報を出すという選択を取っている会社も多いわけです。
記載内容が実態と違っても法的な罰則がない
しかし、そのような事実とは異なる求人情報を出すと普通は問題になってしまうのではないか?
と、思われるかもしれませんが実はほとんど問題とならない事が問題点の一つで求人票の記載内容が実態と違っていても法的な罰則がありません。
実際に厚生労働省のサイトでは以下のような見解を示しています。
Q:
求人誌を見て就職しましたが、求人誌に書いてあった給料や勤務時間などの条件と実際の条件が違っていました。これは労働基準法違反ではないのですか?
A:
労働基準法第15条には、労働条件の明示が定められていますが、この条文で言う労働条件の明示とは労働者個々人に対して書面で明示される労働条件のことです。
つまり、求人誌やハローワークに掲載されている求人票はあくまでも募集の際に提示する労働条件の目安であり、労働基準法第15条で定める労働条件の明示には該当しません。
なお、ハローワークに掲載されている求人票の条件と実際の条件が異なる場合は、まずはハローワークにご相談ください。
要するにハローワークに掲載されている求人情報はあくまでも目安だからというわけですね。
つまり極論で悪い言い方をすれば・・・。
- 基本給30万円で求人情報を出して、実態が15万円だったとしても
- 週休2日制で求人情報を出して、実態は週休1日制だったとしても
- 残業時間平均が10時間で求人情報を出して、実態が60時間だったとしても
目安だから問題無い!という事になります。目安の基準なんて人の解釈の仕方でいくらでもかわります。
んな無茶苦茶な事が許されて良いのか!と思われるかもしれませんが、実際のハローワークの求人情報は嘘やデタラメの情報が多い事が何よりの証明になるのではないでしょうか?
もし、これがハローワークではなくジョブセンスリンクのような民間の求人サイトであればあまりにもデタラメな求人情報を掲載するとその求人サイトを運営する会社の信用問題になりますので、問題のある求人情報は自浄されていきますがハローワークは国で運営しているため潰れる事がありませんので自浄作用が働きにくいのです。
求人票に性別や年齢による制限事項が書けない
また、求人情報には性別や年齢による制限事項を法律で書くことが禁止されています。
例えば会社側が20代-30代の女性しか採用しないと決めていたとしても求人票には「20代女性だけ!」とか「女性限定!」といった表記が出来ないようになっているんですね。
そのため、求人票を見て応募をしたが年齢制限や性別制限に引っかかって即不採用といった事が起こってしまいます。
> 厚生労働省:雇用における男女の均等な機会と待遇の確保のために
※年齢制限の禁止については平成19年の10月から施行されています。
労働基準法違反となる表記が出来ない
また、更にハローワークの求人情報の問題点は労働基準法違反となる表記が出来ない事です。
例えば日本で問題となっているサービス残業は思いっきり賃金未払い法律違反になりますが求人票には「サービス残業があります」と正直に書けないわけです。
まぁ、求人票に正直にサービス残業あります!と書く会社もほとんどないと思いますが・・・。
まとめ
以上の事をまとめると何故?ハローワークの求人情報に嘘やデタラメの情報が多いのか?というとまず最大の問題点が求人票に嘘の情報を掲載しても目安であるため問題がなく、法的な罰則がないこと。
更に男女制限や年齢制限が求人票に法律で記載出来ないため、求職者と企業の求める人物のミスマッチが起こりやすい事も一つの問題点と言えるでしょう。
また、正直に記入する会社は無いと思いますが労働基準法違反になる表記も法律で禁止されています。
つまり、求職者が一番気になる待遇面や残業の有無については誇張し放題であり、女性しか採用されないなら、若くないと採用されないなら最初からそう書いとけ!と言いたくなる男女制限や年齢制限のようなダメならダメと最初から書いておいて欲しい事が法律で禁止されているというわけですね。
最後にハローワークでは問題のある求人情報が淘汰されにくい環境にあり、企業側も都合の悪い場所を控えめに誇張して求人を掲載しているという事実がハローワークの求人の質の悪さに繋がっています。
求人票の嘘を見破る方法
以上の事からハローワークの求人情報はあまりアテにならない事が多いです。 嘘やデタラメが平気で書かれていますのでそのような情報を頼りに求職活動する事は無謀と言えます。
それを回避するためには求職者自身も知恵を付ける必要があるのではないでしょうか?
以下の記事で求人票の嘘を誰でも簡単に見破る方法を掲載していますので、転職活動に失敗したくない方はチェックしてみてください。

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