二重派遣とは?二重派遣の問題点とは?

IT業界の労働問題の一つに二重派遣と呼ばれる契約形態があります。

二重派遣をされている労働者にとって極めて不利な契約になりますが、IT業界では日常茶飯事に行われている契約になりますので、知らず知らずの内に二重派遣の環境で安月給で働かされている方も多いと思います。

では、このページでは二重派遣とは一体どのようなものか?労働者にとって何が問題になるのか?を詳しく解説していきます。

二重派遣とは?

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二重派遣とは上記の図のように派遣元の会社と派遣先の会社に仲介会社が絡む事です。

上記の図では派遣元会社の「Dさん」は「派遣元会社A」と「仲介会社B」で派遣契約が交わし、その上で「仲介会社B」と「派遣先会社C」で「Dさん」の派遣契約を交わす事になると二重派遣が成立してします。

もし、実際に「客先常駐」や「出向」などで自社以外の場所で働いている方は自分自身の派遣契約上に仲介会社が絡んでいないかチェックしてみてください。

仲介会社の事を協力会社と呼ばれている会社も多いと思いますが、派遣元と派遣先の会社に1社以上割り込んでいるのであれば二重派遣になります。

 

二重派遣の問題点

仲介会社に中間マージンが搾取されるため、労働者の得られる利益が低くなる

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では、二重派遣にはどんな問題があるのか?と、言うと仲介会社が立っていますので中間マージンを仲介会社に取られてしまいます。

上記の図では「派遣先会社C」からは充分な報酬が支払われたとしても「仲介会社B」が中間マージンを徴収しますので「派遣元会社A」に渡るお金はかなり少なくなってします。

「仲介会社B」は人を右から左に流すだけでお金をゲットすることが出来る上に、実際に労働力を提供している「派遣元会社A」には充分な報酬が支払われなくなってしまうんです。

そういう契約構造になっていると一番被害を受ける事になるのは労働者になります。

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何故なら仲介会社に中間マージンを搾取されていますので派遣元会社が充分に利益を得ていないので結果として労働者に還元されるお金が少なくなってしまうからです。

 

何らかの事故があった場合、責任の所在があいまいになる

そして、もう一つの問題がもし何らかの事情で仕事中に事故や怪我などにあってしまった場合、責任の所在があいまいになることです。

例えば、客先に常駐している間にサーバーのセッティングをしている最中に感電してしまったとかそういった事故にあってしまった場合、誰が責任を取るのか?

ただ、IT業界では仕事中に事故に遭う確率は非常に低いです。何故なら建築業のように高所で作業したり、工場のように機械に巻き込まれてしまうといったことがIT業界では起こらないためです。

むしろ、仕事中に事故が起こりにくい業界だからこそ労災などの問題が表面化されないため、二重派遣が横行していると考えても良いと言えるでしょう。

 

違法労働をさせられているという自覚を持つ事が大事

以上の事から二重派遣は労働者にとって非常に不利な労働内容です。

最大の理由は仲介会社が中間マージンを搾取しているため労働者に還元されるお金が大きく目減りしてしまうからです。

しかし、大抵のIT業界に従事している労働者は偽装請負や二重派遣の実態を知ってもあまり問題に思う方が少ないです。何故なら新卒や中途で入社した会社の実情しか知らないため、比較対象がないため不当に搾取されている事に気が付かないからですね。

ですが、二重派遣は立派な法律違反になりますし、労働者にとって極めて不利になりますので、違法労働で不当に低い給料で働かされているということを自覚した方が良いと言えるでしょう。

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