客先常駐が人売りと悪く言われる理由
IT企業ではプログラマーを「特定派遣」や「偽装請負」などで客先常駐するという働き方が一般的ですが、そのような企業は良く「人売り」や「ドナドナ」などといって批判される事が多いです。
しかし、中には「何故?客先常駐の事を悪く言われているのか良く分からない!」という方もいらっしゃると思いますので、何故客先常駐はそこまで悪く言われるのか?を解説していきます。
目次
自社では生産的な事をせず人を売り込む事でしか利益を得られないから
では、何故客先常駐が「人売り」や「ドナドナ」などと悪く言われるのか?と、いうと会社自体が何も生産的な事をしておらず、技術者を他の会社に売り込む(派遣)する事でしか利益を上げる事が出来ないからです。
人を他社に売る事で利益を上げるため「人売り」と呼ばれてしまうわけです。
客先常駐は若い内にはデメリットが少ない
しかし、「人売り」や「ドナドナ」と言われていても20代のような若い内ではあまり悪い影響がありません。
何故なら、客先常駐とは言え正社員であることに変わりはありませんし、デメリットとは言え作業場所が自宅から遠くなる可能性がある事だったり、自社への帰属意識が薄くなる事だったりで給料はしっかり貰う事が出来ますし、ボーナスだって出る会社はちゃんと出ます。
それに色んな現場を経験したりも出来ますので人脈も広がったり、色んな言語や開発工程、手法などを学ぶ事が出来ますのでむしろメリットも大きいと見て良いでしょう。
いくら客先常駐が「人売り」や「ドナドナ」と言われようと派遣されている本人はいろんな経験やスキルが身に付きますのでそこまで悪い事ばかりではありません。
この辺は以下の記事で客先常駐のメリットについて解説していますのでチェックしてみてください。
35歳以降になると人売りの悪さが目につくようになる
ですが、そんな客先常駐は若い内は良いのですが年齢が上がってくると問題点が浮き上がります。
それは、常駐先が見つからないようになってしまう事です。
会社にもよりますが人を売ることでしか利益が上げられない会社は当然、技術者を売らなければ利益を生み出すことが出来ません。
しかし、35歳以降にもなってくると人月単価があがる上に年齢の高さで敬遠されてしまうからです。どの会社も年齢が高い中年のオジサンを新人として歓迎してくれる所が少ないんですね。
そうなってくると「人売り」や「ドナドナ」の悪さが浮き出るようになります。
会社は商品(技術者)として、価値の低い(年齢が高くて単価が高く売れない技術者)は在庫(コスト)扱いされるようになりますし、売り込む先が見つからなければ解雇勧告をされることにもなります。
そのため、客先常駐の会社に勤めている方はなるべく早い内から客先常駐のデメリットを理解しておく必要があります。
客先常駐で売れなくなった時の受け皿があるか?が重要
とは言え、世の中のIT企業には色々あります。客先常駐だけではなく自社で受注や請負の開発を行っている会社もありますし、自社でパッケージなどを作っている会社もあります。
大事な事は客先常駐で売れなくなった時の受け皿が会社にあるかどうか?であると言えるのではないでしょうか?
今勤めている会社が歳を取っても長く勤められる会社かどうか?が需要であると言えます。
以下にいくつかのチェックポイントを作成していますので、現段階で客先常駐で派遣されている人は自社に将来性があるかどうか?を以下の記事でチェックしてみてください。

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