新入社員は残業代は貰えなくて当たり前!というのはおかしい
ご存知の通り、昔から日本という国は労働環境が劣悪であり多くの問題を抱えています。
その中の問題の一つは新入社員に対する残業代の未払いがあります。会社に入社したての新人は仕事が遅く、会社に貢献する事が難しい事を理由に会社から残業代が支払われないというおかしな風潮で蔓延しています。
新入社員の本人もまだあまり仕事が出来ない事を自覚しているため、残業代を貰えないのはある意味仕方が無いと割り切ってしまう方も多いと思います。
当記事ではそんな新入社員は残業代は貰えなくて当たり前!という風潮について少し切りこんでいきたいと思います。
目次
新入社員だろうが、ベテラン社員だろうが残業代の出すのは当たり前です
まず、大前提として新入社員だろうが、ベテラン社員だろうが労働者と会社の間で労働契約が交わされている以上、残業をしたからには残業代を出すというのは会社として当たり前の事であり社会のルールです。
これは労働基準法で決定されており、違反をすれば労働基準法違反として罰せられる事になります。コンビニでおにぎりを万引きすると窃盗罪に問われる事と何も変わりがありません。
人をお金で雇用している以上は働いた分の賃金は支払うのは当たり前。小学生の子どもでも分かる単純理論ですね。
現状の新入社員の残業代未払いに対する実情
以上のように、新入社員だろうがベテラン社員だろうが残業をさせたからには残業代を支払う事は当たり前です。
しかし、現状の日本の会社の多くはルール違反を犯している会社が多い事が実情だと思います。
例えば、良くある反論事項として・・・。
- 新人のくせに残業代を気にするなど論外。雇ってくれているだけでもありがたいと思え!
- 仕事が出来ない無能な奴に限って権利だけを振りかざすよな!
と、言ったような主張をする方が多く、新人の能力の無さを理由に残業代の支払う必要が無い!と、主張されている人が沢山いらっしゃるのが実情だと思います。
前者は法律違反の正当化、後者は仕事の割り振り方がおかしいだけです。
能力の無さは理由になりません。
能力が無いのであれば雇用しなければ良い話ですし、雇用した以上は雇用した側の責任であり、法律を守るのは当たり前です。仕事が出来ないという理由でお金を払わないというのはあってはならないことです。
自分が経営者になっても同じことが言えるのか?
私は「新人は残業代が貰えなくて当たり前!」と、思ってるような人に言いたい事があります。
それは仮にあなたが経営者になっても同じことが言えるのか?という事です。あなたが経営者となって自分の会社のお金で従業員を雇う立場になっても「新人は残業代が貰えなくて当たり前!」なんて事が言えるのでしょうか?
例えば、コンビニを経営者となったら当然アルバイトを雇用する必要がありますが、1日8時間の労働契約を交わしているアルバイトを12時間働かせて「お前は新人で仕事がデキナイ奴だから4時間分の賃金は払わないのが当然だ!」と言えるのでしょうか?
もし、本当にそんな事が平気で出来るのって頭がおかしい人ですよ?人様を雇用契約を交わして雇用したのに速攻で労働基準法を違反し、最初の約束を違える嘘つきで卑怯でセコい経営者です!
私から言わせればそんな頭のおかしい人は絶対に起業して欲しくないです。ブラック会社で有名なワ○ミの社長と同じ思考です。そういう人が起業して市場に出てくるとはっきりいって迷惑なんですよね?
悪貨が良貨を駆逐する、法律違反を正当化する悪貨は滅びればいい
何故なら、法律違反をする嘘つきで卑怯でセコい労働者というのは少なからず社会全体に悪影響を与えるからです。
例えば、牛丼チェーンで有名なゼンショーも何故?270円という低価格で牛丼を提供できていたのか?というとサービス残業による残業代未払いで人件費をカットしていたから実現出来た事だからです。
会社の経費の多くは従業員の人件費である事は言うまでもありませんが、その人件費を違法な方法でカットする事で従業員の生活を犠牲に通常の方法では実現出来ないサービスを提供する事が可能になります。
しかし、このような方法は違法労働の上に成り立っているため健全な運営ではありませんし、違法労働は同業他社に影響を及ぼします。
言い換えれば違法労働には違法労働でしか対抗出来ないような状況が出来上がっていってしまうわけです。当然ですよね?ライバル会社が違法労働で異常に安いサービスを提供してきたら、同じ土俵に立たなければ勝負が出来なくなります。
つまり、違法労働を行う会社は必然的に他社にも悪影響を及ぼす腐ったミカンというわけです。
違法労働の会社は健全な労働をしている運営まで悪の道に染めてしまう可能性があるため絶対に良い影響を与えないのです。
法律を守らなければ会社が存続できない!ってじゃあ税金払わなくていいの?
しかし、このような事を書くと必ず出てくる反論が「残業代をまともに払っていたら会社が存続できない!」という理由です。
ですが、違法労働をしなければ会社が存続出来ないような会社って果たして存在意義があるのでしょうか?
先ほども書きましたが違法労働を行うような会社は同業他社に悪影響に対して悪影響を与える腐ったミカンです。
ルールを守っている健全な会社、競争を行っている会社に迷惑を与えるだけの存在でしかありませんし、そのような会社はさっさと潰れてしまった方が世の中のためです。
そもそも、残業代をまともに払っていたら会社が存続できない!って残業代を支払う事は法律で決まっている事ですあり、支払わないのは法律違反ですよ?
そんな事言ったら税金払わなくていいんですか?って話ですよ?税金を収める事も法律で決まっていますが、これも収めなくていいんでしょうか?って話です。そんな事ないですよね?
みんな日本の政治政策に不満を抱えつつも決められた通りに法律を守って納税しています。みんなルールを守って税金を納めているわけですよ。
それなのに会社が個人に報酬を支払うときだけごまかしていいというのは論外と言えますよね?
まとめ
若干話が横道にそれましたが、新入社員は残業代は貰えなくて当たり前!というのはおかしな風習であると言えます。
そもそも、残業をさせたのであればきちんと残業代を支払うのが法律であり、ルールですしまともな会社はきちんとルールを守った上で健全な経営をしています。
能力の有無で正当化する会社も多いですが、能力に応じて仕事を割り振るのは社員の役目ですし、そもそも新人に残業しないと終わらないほどの仕事を渡すのはむしろ新人の能力よりも管理者の能力が無いと言わざるを得ないと言えるでしょう。

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